小学生 算数 整数のしくみ〈第10回〉 【四街道の学習塾】
2022/12/19
こんにちは、四街道の学習塾、秀英ゼミナールです。今日は整数のしくみ「素数」についてです。
「素数」とは、1とその数以外に約数をもたない数のことです。約数が2つだけの数、ともいえます。なお、1は素数には含まれません。
10までの数のなかで、素数を探してみましょう
1の約数:1
2の約数:1 , 2
3の約数:1 , 3
4の約数:1 , 2 , 4
5の約数:1 , 5
6の約数:1 , 2 , 3 , 6
7の約数:1 , 7
8の約数:1 , 2 , 4 , 8
9の約数:1 , 3 , 9
10の約数:1 , 2 , 5 , 10
約数が2つのものは、2 , 3 , 5 , 7 です。これらの数が素数です。
エラトステネスのふるい
素数を探すときに「エラトステネスのふるい」を用いることもあります。ここでは、100までの数の中から、素数を探してみましょう。
まずは、1から100までを書いた表を用意します。
1 は素数ではないので消します。
2 に○をつけ、それより大きい2の倍数を消します。
残った数のうち、最小の数 3 に○をつけ、それより大きい3の倍数を消します。
残った数のうち、最小の数 5 に○をつけ、それより大きい5の倍数を消します。
残った数のうち、最小の数に○をつけ、それより大きいその数の倍数を消します。
この作業をくり返し、○がついている数が素数です。
100までの数の素数は、上の図のようになりました。
素数を使ってできること(中学1年生の内容)
素数でない整数は、素数の積で表すことができます。素因数分解する、といいます。
例
6=2×3
18=2×3×3
数が大きくなったら、以下のようにさがしていきます。60を素数の積で表してみましょう。
)60
◎できるだけ小さい、60をわりきれる数を考える(1以外)
◎60は2でわれるので2を左に書き、答えの30を下に書く
2)60
30
◎30は2でわれるので2を左に書き、答えの15を下に書く
2)60
2)30
15
◎15は3でわれるので3を左に書き、答えの5を下に書く
2)60
2)30
3)15
5
◎答えが素数になったらおわり
よって、60=2×2×3×5
練習問題 次の数を、素数の積で表しましょう
(1) 20
(2) 50
(3) 84
下の方に解答と考え方がありますので、解き終わったら進んでみてください。
解答と解説
(1) 20=2×2×5
考え方
2)20
2)10
5
よって、20=2×2×5
(2) 50=2×5×5
考え方
2)50
5)25
5
よって、50=2×5×5
(3) 84=2×2×3×7
考え方
2)84
2)42
3)21
7
よって、84=2×2×3×7
いかがでしたか。今回は素数についてでした。中学1年生でも出てきますので、しっかりと覚えておきましょう。
次回は、素因数分解を使った、最大公約数や最小公倍数の見つけ方の予定です。
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