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小学生 算数 整数のしくみ 第5回 【四街道の学習塾】

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小学生 算数 整数のしくみ 第5回 【四街道の学習塾】

小学生 算数 整数のしくみ 第5回 【四街道の学習塾】

2022/10/03

 こんにちは、四街道の学習塾、秀英ゼミナールです。今日は整数のしくみ「倍数の見分けかた」についてです。倍数の見分けかたを知っていると、なんと、高校入試の「確率」でも役に立つことがあります。今回は確率の問題でも出てきやすい、5の倍数、2の倍数、3の倍数についてです。

整数のしくみ これまでの記事一覧はこちら

5の倍数の見分けかた

何けたの数でも、一の位の数が0か5ならば、その数は5の倍数である

まずはとても分かりやすい5の倍数からです。
5の倍数は

 5の倍数 

 5   10   15   20   25   30   35   40   45   50   55   60 

 という順番にならんでいます。一の位の数に注目してみましょう。

 

 5の倍数   5   10   15   20   25   30   35   40   45   50   55   60 
 一の位の数   5   0   5   0   5   0   5   0   5   0   5   0 

 一の位の数は、5と0が順番に出てきていることがわかります。

ポイント:何けたの数でも、一の位の数が0か5ならば、その数は5の倍数である


85:一の位の数が5なので、5の倍数である
353:一の位の数が3なので(0でも5でもないので)、5の倍数ではない
4980:一の位の数が0なので、5の倍数である
80002:一の位の数が2なので(0でも5でもないので)、5の倍数ではない

2の倍数の見分けかた

何けたの数でも、一の位の数が0 , 2 , 4 , 6 , 8ならば、その数は2の倍数である

2の倍数を、一の位の数に注目しながらならべてみましょう。

 2の倍数   2   4   6   8   10   12   14   16   18   20   22   24 
 一の位の数   2   4   6   8   0   2   4   6   8   0   2   4 

一の位の数は、2 , 4 , 6 , 8 , 0 , 2 , 4 , 6 , 8 , 0 , …の順番に出てきていることがわかります。

ポイント:何けたの数でも、一の位の数が0 , 2 , 4 , 6 , 8ならば、その数は2の倍数である


71:一の位の数が1なので、2の倍数ではない
954:一の位の数が4なので、2の倍数である
3503:一の位の数が3なので、2の倍数ではない
43576:一の位の数が6なので、2の倍数である

3の倍数の見分けかた

何けたの数でも、各位の数の和が3の倍数であれば、その数は3の倍数である(各位の数の和:すべての位の数を足したもの)

どういうことか見てみましょう。(表で見ると長くなるので例だけ)

79:7+9=16で、16は3の倍数ではないので、79は3の倍数ではない
258:2+5+8=15で、15は3の倍数なので、258は3の倍数である
8962:8+9+6+2=25で、25は3の倍数ではないので、8692は3の倍数ではない
59391:5+9+3+9+1=27で、27は3の倍数なので、59391は3の倍数である

ポイント:何けたの数でも、各位の数の和が3の倍数であれば、その数は3の倍数である
つまり、全部の数字を足してみて、その答えが3のだんにあったらもとの数字も3の倍数だよってことです。

練習問題

次の数はそれぞれ、5の倍数、2の倍数、3の倍数であるかを考えましょう。

   5の倍数   2の倍数   3の倍数 
 92       
 66       
 85       
 445       
 430       
 657       

解答は下の方にあります。考えたらスクロールしてみてください。 



それでは解答です

   5の倍数   2の倍数   3の倍数 
 92     
 66   
 85     
 445     
 430   
 657     

考え方
92:一の位の数は2なので、5の倍数ではないが、2の倍数である。各位の数の和は11なので、3の倍数ではない。

66:一の位の数は6なので、5の倍数ではないが、2の倍数である。各位の数の和は12なので、3の倍数である。

85:一の位の数は5なので、5の倍数であるが、2の倍数ではない。各位の数の和は13なので、3の倍数ではない。

445:一の位の数は5なので、5の倍数であるが、2の倍数ではない。各位の数の和は13なので、3の倍数ではない。

430:一の位の数は0なので、5の倍数でも2の倍数でもある。各位の数の和は7なので、3の倍数ではない。

657:一の位の数は7なので、5の倍数でも2の倍数でもない。各位の数の和は18なので、3の倍数である。

 いかがでしたか。知ってるとちょっと役に立つことがある……かもしれない、倍数の見分けかたでした。

 次回も倍数の見分けかたの続きの予定です。

整数のしくみ これまでの記事一覧はこちら

ちなみに

中学生になると、各位の和が3の倍数であればその数が3の倍数であることを、文字を使って説明することができるようになります。(以下は例として、3けたの整数の場合)

百の位をa、十の位をb、一の位をcとすると、3けたの整数は100a+10b+cと表せる。各位の和が3の倍数なので、a+b+c=3kと表せる(kは整数)。

100a+10b+c
=99a+a+9b+b+c
=99a+9b+a+b+c
=99a+9b+3k
=3(33a+3b+k)

33a+3b+kは整数なので、3×整数となり、3(33a+3b+k)は3の倍数となります。

中学2年生1学期の内容です。一応、2の倍数、5の倍数も同様に説明が可能です。

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