小学生 算数 整数のしくみ〈第9回〉 【四街道の学習塾】
2022/12/05
こんにちは、四街道の学習塾、秀英ゼミナールです。今日は整数のしくみ「公約数」についてです。
「公約数」とは、ある2つ(以上)の数の、共通な約数のことです。また、公約数のうち、いちばん大きなものを最大公約数といいます。
4と6の公約数について考えてみましょう
4の約数は
4÷1=4
4÷2=2 となり、1 , 2 , 4 でした。
6の約数は
6÷1=6
6÷2=3 となり、1 , 2 , 3 , 6 でした。
よって、4と6の公約数は 1 , 2 ということになります。(最大公約数は 2 )
これくらいの小さな数字であれば、公約数は簡単に見つけることができましたね。数字が大きくなるとどうでしょうか。
24と42の公約数について考えてみましょう
数が大きくなり、両方の数の約数をすべて見つけるのはすこし大変そうです。そんなときは、表を利用して公約数を見つけてみましょう。
まず、片方の数(ふつうは小さい方)の約数を考えます。
24の約数は
24÷1=24
24÷2=12
24÷3=8
24÷4=6 となり、1 , 2 , 3 , 4 , 6 , 8 , 12 , 24 でした。
ここで表を作ります。
24の約数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 6 | 8 | 12 | 24 |
42の約数 かどうか |
(自分で表を作るときは、もっとかんたんな表で大丈夫です。)
あとは、24の約数で42をわりきれるか、を確認していきましょう(わりきれるところに○をつけていく)。
24の約数 | 1 | 2 | 3 | 4 | 6 | 8 | 12 | 24 |
42の約数 かどうか |
42÷1=42 ○ |
42÷2=21 ○ |
42÷3=14 ○ |
42÷4= 10あまり2 × |
42÷6=7 ○ |
42÷8= 5あまり2 × |
42÷12= 3あまり6 × |
42÷24= 1あまり18 × |
○がついたところが公約数なので、24と42の公約数は 1 , 2 , 3 , 6 ということになります。(最大公約数は 6 )
なお、実際に○をつけていくときは、わり算の式は書かなくてもOKですし、×はつけなくてもかまいません。
このように、表を利用すると公約数が簡単に求められました。
練習問題 次の数の公約数をすべて見つけましょう。
[1] 16と20
[2] 30と45
[3] 10と25と50
下の方に解答と考え方がありますので、解き終わったら進んでみてください。
解答と解説
[1] 1 , 2 , 4
考え方
16の約数は
16÷1=16
16÷2=8
16÷4=4 なので、1 , 2 , 4 , 8 , 16 です。
公約数を、表を利用して考えてみます。
16の約数 | 1 | 2 | 4 | 8 | 16 |
20の約数 | ○ | ○ | ○ | × | × |
なので、16と20の公約数は 1 , 2 , 4 です。
[2] 1 , 3 , 5 , 15
考え方
30の約数は
30÷1=30
30÷2=15
30÷3=10
30÷5=6 なので、1 , 2 , 3 , 5 , 6 , 10 , 15 , 30 です。
公約数を、表を利用して考えてみます。
30の約数 | 1 | 2 | 3 | 5 | 6 | 10 | 15 | 30 |
45の約数 | ○ | × | ○ | ○ | × | × | ○ | × |
なので、30と45の公約数は 1 , 3 , 5 , 15 です。
[3] 1, 5
考え方
10の約数は
10÷1=10
10÷2=5 なので、1 , 2 , 5 , 10 です。
公約数を、表を利用して考えてみます。
10の約数 | 1 | 2 | 5 | 10 |
25の約数 | ○ | × | ○ | × |
50の約数 | ○ | ○ | ○ | ○ |
3つ以上の数の公約数を求めるときは、すべてに○がついているところだけを数えます。
なので、10と25と50の約数は 1 , 5 です。
いかがでしたか。今回は公約数についてでした。表を使うと、公約数はかんたんに見つけられましたね。
次回は「素数」についての予定です。
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